あなたが思う未来へ-「おかえりモネ」の感想とロンドン生活4か月目-

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朝ドラ「おかえりモネ」

2021年5月17日から10月29日まで放送されたNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」は、自分史上、最初から最後まで見た朝ドラ3作目になります。過去に見た朝ドラは「あさが来た」と「あまちゃん」の2作。その時の感想記事は以下を参照して下さい。

本作の主人公である永浦百音(モネ)を演じる清原果倻さんのことを初めて知ったのは「あさが来た」でした。当時の彼女は中学生にも関わらず、とても大人びた演技と透明感で惹きつけられるものがあり、いつか、清原果倻さんも朝ドラの主人公を演じる日が来るんだろうと思っていたので、彼女が主人公を演じる朝ドラは必ず見よう思っていました。

このドラマを見始めた時はまだ日本にいました

このドラマが始まった当初は、まだ、日本に住んでいました。7月1日からロンドンに引っ越したので、このドラマが終わる頃には自分はロンドンでの生活を4ヶ月目が終了する頃のため、その時はどんな生活を送っているんだろうと、日本でこのドラマを見ながら、ぼんやりと未来を想像していたことを覚えています。ロンドンに旅立つ日の羽田空港でNHKオンデマンドとVPNサービスであるNord VPN(VPNサービスを使わないと日本のインターネット動画コンテンツは基本的に視聴できないです)に加入したのが、ついこないだのことのように感じます。

痛みからの再生と共存

「おかえりモネ」は「あさが来た」や「あまちゃん」のようにゲラゲラ笑ったり、痛快な気持ちになることはほとんどありませんでした。このドラマの核となるポイントは人が抱える痛みからどうやって再生し、どのようにその痛みと共存」していくのかということだと自分の中では思っています。そのため、朝ドラとしては割と重めのテーマでした。

物語の前半は主人公モネが抱えた痛み、それを乗り越えていく物語が続き、後半は、痛みを知るモネが色々な人たちの媒介者となり、それぞれの痛みを救済していくような物語に思えました。

個人が持つ痛みは癒えることがないかもしれない。でも、それを誰かに聞いてもらえるだけで楽になることがある。痛みや傷を癒して元に戻るだけが全てじゃない。痛みを抱えて、その上でどのような未来を僕たちは選んでいくのか。楽なことではないけど、おかえりモネが見せてくれた、人が人を思う優しい世界」を強く信じたいと思うようになりました。

心にささった台詞

何もできなかったと思っているのは、あなただけではありません。私たちは、サヤカさんも、もしかしたら誰もが、自分は何もできなかったという思いを多少なりとも抱えています。でも、何もできなかったと思う人は、次はきっと何かできるようになりたいと強く思うでしょ。その思いが、私たちを動かすエンジンです。

朝岡 覚

おかえりモネでは、沢山の心にささる言葉がありました。本作の主人公であるモネは、東日本大震災時に自分の生まれた気仙沼にいなかったことに、強く痛みを抱え、自分が何も出来なかったという思いを持っていました。そんなモネに対して、将来の気象予報の会社の上司になる西島秀俊演じる朝岡さんがモネにかけた言葉です。

あなたの痛みは、僕にはわかりません。でも、わかりたいと思っています。

菅波光太郎

モネと最終的に付き合うことになる、坂口健太郎を演じる菅波先生の言葉です。人との距離の取り方が上手くない彼がモネに向けた言葉。どんな愛の言葉よりも真摯な言葉だと思います。

他人は結局は他人。自分の痛みは、自分にしか分からない。ずっと、そう思って生きてきました。今もそう思っています。他人の気持ちがわかる、わからないなんてどうでもよくて、分かろうとするその姿勢が、僕たち人間の素晴らしさだと思います。自分以上に誰かの痛みを分かりたいと思った時、その人は自分にとってかけがえのない人なんだと思います。

モネ「また、おいでね。」

あかり「うん、でも何か助けてもらってばかりで悪いから・・・」

モネ「違うよ、あかりちゃんを助けてるようで、こっちも助けてもらってるから。

   いや、それにね、もし助けてもらってばっかりだったとしても、

   それはそれで良いっていう世の中の方ががいいんじゃないかな。」

上記の、セリフはモネの母親で元小学校教師である永浦亜哉子の元に訪ねてきた、元教え子のあかりちゃんとモネのやり取りです。このセリフが、本作の中で1番ささりました。特に「違うよ、あかりちゃんを助けてるようで、こっちも助けてもらってるから。」というこの台詞。長年、自分の中で考え、思っていたことが言語化された気がして、ロンドンの会社近くの公園で昼休みに視聴していて、泣きそうになったことを鮮明に覚えています。

世の中は良くも悪くもギブアンドテイクの世界だと思います。特に大人になってからの出会いは、それが顕著な気がします。自分がギブした見返りがないと、僕たちは勝手に落胆し、怒ります。少なくとも僕はそんな人間です。自分だけがギブしている、自分だけが、自分だけが、自分だけが、自分だけが・・・・・・・・・でも、そんなことはなくて、与えているようで、いっぱいもらっているものがある。皆んなが、みんなそういう風に思えたら、僕たちが生きているこの世界はもっと優しい場所になる。だから、助けてもらっている人は、後ろめたさなんて何も感じなくて良い。あなたもきっと何かを与えているから。あなたの存在は誰かを救済しているから。

ロンドン生活5ヶ月目が始まろうとしています

今回のブログのタイトルである「あなたが思う未来へ」はおかえりモネの最終週のタイトルです。僕の未来は時々、雲の隙間から除く太陽のように光って見えることがあります。その光の暖かさと眩しさに目が眩んで気づいたら、いつのまにか、曇り空だらけの世界になります。今の僕の世界は曇り空です。

「あなたが思う未来へ」皆さんは向かっていますか?

 

曇りの日も、雨の日もありますが、僕はなんとかやっています。

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