新海誠監督の最高傑作
先日「君の名は。」を見てきました。感動しすぎて、とりあえず今の気持ちを整理したくて、このブログを書いています。
この映画を見終えて出てきた言葉は「カタルシス(精神浄化)」です。
新海誠監督の映画は、1作目以外全て見ています。その中でも好きなものは「秒速5センチメートル」や「言の葉の庭」でした。でも、この2作ってとても素晴らしい作品なんですが、見終わった後の感想は「心が痛い」っていうある種の悲鳴に似た感情を抱いてしまうんです。
2作品とも絶対的な憧れと理想を前にして、それをつかめずに終わってしまうから。決してバッドエンドというわけではないのですが、現実を教えられるというか切ない気持ちになってしまうんですよね。でも、今回の映画では「絶対的な憧れと理想を追い続ければ、それらの感情が辿り着く場所は必ずある」ということを教えてくれた気がします。
あと、前作の「言の葉の庭」に出ていた彼女が楽しそうに生活していたのを見たこともその一因かもしれません。「言の葉の庭」を見たことがある人ならエンドロールで声優と名前をちゃんと確認したら誰のことか分かるのでチェックしてみて下さい。
RADWIMPSの音楽と歌詞が映画にはまりすぎている
また、今作の映画に合わせて作られたRADWIMPSの曲が素晴らしい。歌詞も優しい歌い方もこの映画にぴったり当てはまっています。この映画に合わせて作られたサウンドトラックは実に1年半もの製作期間を経て作り上げられたものらしいです。RADWIMPSの曲は最近聞いていなかったのですが、この映画が好きすぎてサウンドトラックも買ってしまいました。CMでは「前前前世」がよくかかっていますが、「スパークル」という8分ちょっとある曲はも優しいバラードソングで、この曲を聞くとマジで涙が勝手に流れます。
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表情豊かな人物たち
あと、人物が今回の映画では今までで一番背景に馴染んでいます。新海監督の映画は背景描写が非常に細かく、まるで写真じゃないかと思うくらいなのですが正直それに比べてキャラクターの絵は少し浮いているような感じだと個人的には思っていたのですが、今回のキャラクターたちは本当に美しい背景にぴったし馴染んでいて、かつ表情も豊かです。
先日朝の情報番組に映画の宣伝に出ていた立花瀧の声優を演じた神木隆之介が言っていましたが、キャラクターの目の動きや声があてられていない時のキャラクターの動きもとても細かく感情を表す動きをしているので、その点も注目してみてください。
ちなみに公式サイトを見てみると、今回のキャラクターデザインは田中将賀という方で「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のキャラクターデザインをやられています。
絶対的な憧れと理想を追い続ければ、それは届く
一番、最初にも書きましたが、この映画を見終わった後は、ある種のカタルシスをもたらしてくれます。
新海監督は、今回の脚本に対して以下のように答えています。
今なら喜怒哀楽の全方位を揺さぶることができるような作品を作れるという感覚があって、そのためには何が必要だろうと考えながら、脚本を組み立てていった気はしますね。
animate Times
全ての人たちに楽しんでもらいたい、そう思ったからこそ生まれた『君の名は。』――新海誠監督にインタビューより
監督が言う通り、この映画を見ているときは。「頑張れ」って応援したくなったり「え、なんでこんなことになってしまったの?」と悲しくなったり、くすっと笑ってしまうシーンがあったりします。そして最後にカタルシスをもたらす大きな希望をくれます。
監督に言いたい、こんな素晴らしい映画を作ってくれてありがとうと。間違いないくこの映画は新海監督の最高傑作です。ちょっとでも映画を見ようかどうか迷っている方は絶対見てください!
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