久しぶりに「最強の働き方」というビジネス書を読んでみた感想

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久しぶりにビジネス書を読んでみた

基本的にビジネス書だったり、自己啓発書は読みません。いつの時代も、この系統の本は本屋で平積みされピックアップされています。

つまり、どんな時代も人々はビジネス書だったり、自己啓発書を求めている証拠だと言えますが、逆に言えば、いつまで経っても、自己啓発書やビジネス書を読んだだけでは、そこから学べず実践できない人が多いからではないかと思います。そんな人たちからカモのようにお金を搾取するのが自己啓発書であったり、ビジネス書であるというのが、僕の中の認識です。

そんな類の本を読むよりも、毎日の生活を一生懸命生きていれば、それだけで自分自身をブラッシュアップできる、そう信じています。

今でも基本的にはそう信じていますが、本自体を読むことの有用性は認めているところがあります。本というのはある分野にたいして体系的にまとめられているので、本を読むことは、自分の中のバラバラにちりばめられた考え整理する手助けをしてくれます。

自分自身は、この2か月で、社会人になってから1,2番目にとてもしんどい時期を過ごしました。この2か月は本当に必死で、毎日頭をフル回転させたり、もう駄目だよって疲れたり、それでもなんとか冷静な自分を保ったりと、本当に毎日全力でした。

そんな生活が一段落つき、この2か月で学んできたことを整理したかったこと、そして、時間的にゆとりができ、さらに自分自身を高めたいという強い欲求が芽生え、その結果、久しぶりにビジネス書を読んでみることに至りました。

読みやすい文章

実際に読んでみた、書籍は「最強の働き方;世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓」という本。著者はムーギー・キム。Amazonのビジネス書籍のランキングで1位になっていたのと、著者が以前執筆した「一流の育て方ービジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる」も有名で売れていたことを何となく知っていたので、とりあえず、この本を読んでみることにしました。

この本を執筆するまでに実に2年の時間を費やしたとのこと、また、この本の特徴の1つとして筆者は「誰でも実践できる」という「汎用性・実用性の高さ」をあげていることから、多様な職業の人たちに対して有用な気づきと実用性のある教訓を示してくれています。

章を追うごとに高度なレイヤーでの考えが必要

「最強の働き方」の目次

  • 第1章 一流の基本(Basic)
  • 第2章 一流の自己管理(Discipline)
  • 第3章 一流の心構え(Mindset)
  • 第4章 一流のリーダーシップ(Leadership)
  • 第5章 一流の自己実現(Self-realization)

ビジネスパーソンとしての基本を磨くための教訓が第1,2章に、中堅社員向けの内容が第3章に、そして会社のリーダーを担う人たち向けの内容が第4章に書かれている。そして最後の第5章には、会社や社会人という枠組み超えて一人の人間として自己実現を求める段階に入った人たち向けの内容が記載されています。

上記のように、新社会人から~ベテラン社員まで幅広い層を包括する内容が記載されており、章を追うごとに、物事を考える視点がより高い視点が求められるつくりになっています。新入社員は最初から読めばよいし、中堅だと思う社員は第3章から読み始めればよいし、どんな層にも一定の気づきをもたらしてくれる書籍です。

※今年で社会人8年目の私は、まだまだ基礎的なところができていない部分が多いので、もちろん最初から読みました。

自分が今の部署、今の会社に何を残せるか

自分が一番、考えさせられたのは第3章の「42 会社に「レガシー」を残す」です。
筆者若いころに上司に「どうせいつかは組織をみんな出ていくんだから、自分が在籍したことでどんな『レガシー』を組織を残せるのかを考えなきゃ」と言われたことがあるという。一流の人間は自分がいなくなった後も、自分がやっていることを組織でできるようにするための仕組みを残し、自分の目先だけの利益だけでなく「組織的財産」=「レガシー」を残すものだと言っている。そのためには、常に「自分がいたことで、会社がどうよくなったか」を自問せよと筆者は主張しています。

私自身も2年前に自ら部署異動制度を活用して今の部署にきた。正直言って、自分が望んだ仕事ができているわけではなく、そのことに対して少し腐ってしまいそうになったこともありました。でも、それでもなんとか仕事をやってきて、リーダーとして指示を出したり、面倒な仕事を調整する立場にいます。

近い将来、今の部署を経由すれば、海外で働けるチャンスがあるため、早く海外に行きたいと、海外の仕事に思いを馳せることがしばしばある。だが、海外に行く前に自分は今の仕事で、自分が関わったからこそ、少しでも仕事の質を上げたいと思うし、チームの皆の仕事のストレスが少しで緩和されるような仕組みを作りたいと思っています。

まだ、まだ駄目なところや、感情に流されて冷静な対応ができないことが多々あるが、少しでも今の部署に何かを残したいと模索していた自分には、一番心に残った項目でした。

本を読んだだけじゃ駄目だよね

先述の通り、久しぶりにビジネス書を読んだ。3日で読み終えたが読んでいるときには、有意義なことに時間を費やしているような気分になるし、自分自身が高まっている気がする。でも、それは本を読んでいる時間だけの話。

やはり、本当に自分を高める場所は現実の世界。特に自分の場合は今働いている職場になり、幸い、この本には実践的な教訓が多いことから何度も読み返して、自分自身がそれらを実践できているかどうかを振り返ることができる。一度読んだだけで終わりの本ではなく、折に触れてこの本のことを思い出し、どれくらい自分が成長できたかどうかの指針になってくれるはずだと信じています。

私みたいにビジネス書が嫌いな人も一度は読んでみてほしい一冊です。

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